• OnWaのひと

音大生のリアル〜師匠と弟子の関係〜

最終更新: 9月12日




以前とある公開レッスンを聴講した時の話


受講生が手首がうまく使えておらず曲中に止められ、余計に焦ってうまくいかず。。。

そんな中イタリア人の先生が生徒にこう伝えました。



ここはガーリックスナップだよ。


君にんにく切ったことある?


にんにくって上から押したら匂いが最悪でしょ?(鼻を押さえながら変顔🤪)


手首をスナップさせながらきると匂いがしないんだよ!(くいっくいっと手首をスナップ)


ここもそうやって弾いて!音を出すのも同じテクニックだよ!


上から押すんじゃなくて手首を使って。


ガーリックスナップ!!(ドヤァ)



この例えがお気に入りです。

わかりやすくてとても興味深い。他の箇所でも音楽以外の例えを用いてレッスンされていました。

私は理論的よりも雰囲気で引っ張ってもらってレッスンしてもらうのが好きなタイプです。

小さい頃からプレッシャーに弱く、出来ない所で止まってしまうと焦って余計に弾けなくなってしまうのです。考え込みすぎてどう弾けば分からなくなることがあります。

そんな時理論的に教えてくださる先生よりもこういう雰囲気で弾けばいいんだよっと楽観的にアドバイスしてくれる先生の方が私にはあっているなと思います。

(先生が教えたい内容は同じでもアプローチの仕方で弾けるようになるかどうかは全然違います。)



先生と合わない😭 


高校時代3人の先生についていました。

そのうちの一人は今までついた先生の中で唯一理論的でした。

この3年間のレッスンがとても辛かった。

この先生だけがだけ系統が違い大変でした。

(学校で強制的に先生が割り振られたまたま当たった先生がそういう先生だった。)

何をするにも理論攻め。

今までのレッスンとは違い、めちゃくちゃ遠回りするタイプでした。

(この重要性は大学に入ってから自覚しました。遅い!!!!!!笑 先生ありがとう!)

1フレーズごと止まり、なぜそう弾くの?なぜそうしたの?なぜ?と聞かれずぎてメンタルが弱い私は声が出なくなってしまい、力が入って震えが止まらず弾けなくなってしました。

いつも これであってますか? とお伺いをたてるような演奏をしてしまって先生も相当イライラしていたと思います。

当時今以上に意思が弱かった。

「あなたみたいな意志の弱い子は〇〇大学(現在通う学校)に入れないし、入ったとしても大変よ」と言われ、レッスンが終わる度に嫌な気持ちになってました。




運命の出会い


そんな中、高校3年の春、今ついている先生からお声がけしてもらい夏期講習へ行きました。

(大学付属の音楽教室に通っていました。そのお教室の試験で審査員をされていました。以前までは別の先生が審査をされていて、先輩方はその先生の門下になることが多かったのですが、私には全く合わず、、、。入学するにあたって先生で悩んでいることをお伝えしたところ快くおいでよ!っと言ってくださってとりあえず行くしかない!という思いで飛び込みました。)

そのレッスンが死ぬほど楽しかった。

こんな感じでいいんだよ〜♪忘れなさんなよ!(先生の口癖)

一切怒らないのに上手く弾けるようになってしまう魔法のレッスンでした。

いい意味で緊張が解けて、余計な力が抜けてのびのび演奏できたのです。

レッスン室の雰囲気が柔らかく、高音を弾くたびにキラキラして楽しかった。

(受験曲にベートーヴェンのピアノソナタ【田園】を見てもらっていました。

まさにレッスン室が田園風景のようにぽかぽかして穏やかな空間が広がっていました。)

受験前のレッスンも毎回行くたびに自分の成長を感じられました。出来ないんじゃなくて気付いていないだけ!というポジティブな思考にさせてくれるレッスンは私にとても合っていました。(いやもちろん出来てないですよ?今までは出来ない出来ないとネガティブになってしまうことが多く、いくら練習しても自信が持てず次のレッスンで出来てなくてごめんなさいと悲観的になってました。)

とにかく楽しくて一回も行きたくないと思ったことなかったです。

(もちろん怖い時は怖いですよ。できてなかったりや不安な状態で持っていった自分が悪いので先生が本当に怖いわけではありません。)




先生とバトル


よくレッスンで先生とバトルが行われると聞きますが、私はあんまりその経験がないです。

私は基本的に先生に言われたことを鵜呑みにし、きっちりレッスンの時は従うタイプです。

ですが、時折なんでそう弾くべきかわからないことがあったりします。

また、▲▲先生になんでそう弾くの?と怒られ、心の中で〇〇先生はこう弾くべきって言われたからそんなこと言われても、、、と先生同士の板挟みになったりします。

私は先生に反論するタイプではなくその場で固まってしまうので言い合いになったりしたことはないのですが、一度だけ本当に怖かったレッスンがありました。

それは上にも書きました高校の先生のレッスンの時でした。

私はもともとついていた先生の弾き方が好きだし、その先生が紹介してくださった先生(先生の師匠)のことも勿論こと好きで尊敬していました。

入学と同時に勝手に振り分けられた高校の先生の意見は受け入れられないことが多々ありました。

入学当初から高校の先生には、もとからついている先生の意見を重視しますとやんわり言ってありました。

(私は器用ではないので、そのレッスンの時だけとりあえずいわれた通りに弾くという行為が苦手でした。こうしておくとお互いレッスンで割り切って意見交換ができます)

事件が起きたのは、高校の演奏会前のレッスンの時でした。

先生の熱も入り、楽譜にも書き込みが増えていきました。

ある書き込みが大きく書かれているのにも関わらず、その部分を無視して弾き続けていました。(他の先生に別の指示を受けていた。)

これが本当に良くなかった。

高校の演奏会ということもあり外部の先生の意見を優先するなんて!と先生の怒りはMAXに。。。

冷静に先生が「なぜここ、こう弾かないの?」

私も冷静に「〇〇先生がこう弾くといいと教えてくださって、私もそう弾くべきだと思ってます。」

先生「そうなの。なら書いてある必要ないわね。視覚的に迷惑よね」

と言った瞬間楽譜に書いてくださった指示を全て消し始めました。

(鉛筆だったのでどんどん譜面台にケシカスが・・・・)

私は黙って見てることしかできず恐怖の時間でした。

しかも痛々しく中途半端に消され、その楽譜を見るたびに思い出します。

そして何事もなかったかのように「続けましょ」とレッスンが続きました。

(ちなみにレッスン開始早々の出来事でした)


最後に


先生に合う合わないは音楽人生に大きな影響を与えます。

もし大学教授が違っていたら、OnWaのメンバーになっていないんじゃないかと思えるくらいです。

今の先生だからこそ、音楽に追い詰めすぎることもなく他のことにも挑戦できるんだと感じます。

いい先生に出会うと音楽も豊かになると思います。

私の友人も大学に入って音楽が一気に豊かになってびっくりしました。

今の先生に出会えて本当によかったと記事を書いていてつくづく思いました。


またコンサートのプロフィール欄に先生の名前を書いていると思います。

誰についているかでどんな演奏をするか想像できたりします。先生のくせが弟子に反映していることもあるのでそれを見つけるのも一種のコンサートの楽しみ方ではないでしょうか。



でも。。。


高校の先生は当時すごく合わなくて意見を受け入れられませんでしたが、離れてから先生の言っていたことの本当の意味を理解することも多々あります。

それまでは今までついていた先生が言うことは全て正しいと思い、考えることをしていませんでした。

高校の先生になぜそう弾くのか?と問われることによって、言葉にしなくてはならないので自分の中で整理するきっかけにもなっていました。

(出会った当初固まって何も言えませんでしたが、徐々にできるように)

このおかげで、抽象的なイメージを具現的に自分の中に落とし込めるようになりました。


音楽は形がないので正解がありません。

それなのに日々練習に励みます。

音楽家は一生かけても正解にたどり着くことはないのに音楽を追求し続ける、ある種の哲学者なんです。
















20回の閲覧

© 2020 OnWa Inc.

OnWa株式会社

〒154-0004

東京都世田谷区太子堂1丁目14番14-212号

  • Twitter
  • YouTube

SNS |

TOP