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武満徹とは〜日本の作曲家〜



日本の作曲家を紹介する記事の第一弾です。

今回は武満徹さんについて知っていただこうと思います

彼はほとんど独学で音楽を学び、映画やテレビなどで幅広く活躍した日本を代表する現代音楽家です



武満徹の略歴


誕生日:1930年10月8日 東京に生まれる。   

死没 :1996年2月20日(65歳没)


幼少期から音楽に触れる機会はあったが、本格的に学び始めたのは終戦後だった。


・18歳 清瀬保二に作曲を師事するが、ほとんど独学。


・20歳 清瀬保二らが開催した「新作曲派協会」第7回作品発表会において、ピアノ曲『2つのレント』を発表して作曲家デビューするものの、当時の音楽評論家の山根銀二に「音楽以前である」と新聞紙上で酷評された。


・21歳 詩人、音楽家、画家など様々な芸術家が活動する『実験工房』を結成する。

この頃より映画音楽を始め、数多くのメディアで活躍する創作活動を始める。


・27歳 早坂文雄に献呈された『弦楽のためのレクイエム』が初演された。

この作品のテープを、来日していたストラヴィンスキーが偶然聴き、絶賛した。


・30代 日本国外でも評価されるようになり様々な賞が与えられた。

国内では日本の伝統楽器と西洋の絃楽器が合わさった新しい作風の音楽を作曲した。

また、琵琶と尺八という、伝統的な邦楽ではありえない楽器組み合わせた『エクリプス』はアメリカで活動中の小澤征爾を通じてバーンスタインに伝えられ、同団の125周年記念の作品が委嘱されることとなった。こうして出来上がった『ノヴェンバー・ステップス』を契機としてアメリカ・カナダを中心に海外で多く取り上げられるようになった


・40代 日本万国博覧会鉄鋼館の音楽監督を務めた。

1973年からは「今日の音楽」のプロデュースを手がけ、世界の演奏家を招いて新しい音楽を積極的に紹介した。

国外ではハーヴァード大学やイェール大学の客員教授や、トロントで開催された「ニューミュージック・コンサーツ」ではゲスト作曲家として招かれた。


・50代 この頃から作品の演奏の機会は以前よりも急激に増えた。

また自身の作曲が日本で正当に評価されていなかったことを背景に「今日の音楽・作曲賞」では武満たった一人が審査を務め、武満自身の手で国際作曲賞を授与した。ここからたくさんの若手音楽家が輩出した。


・60代 死期のギリギリまで作曲を続け、多くの作品を残し、たくさんの賞を受賞。 

65歳に東京オペラシティ芸術監督に就任。死後完成した東京オペラシティのコンサートホールはタケミツ・メモリアルの名が冠せられた。



武満徹の代表作


・初期の代表作

弦楽のためのレクイエム

当時結核を患っていた武満が、親交のあった作曲家早坂文雄の死を悼むとともに彼に献呈し、自らの死を意識しながら書き進めた作品。

のちにストラヴィンスキーに評価され世界に流しれるきっかけの曲になった。


1967年(37歳)の時の作品

ノヴェンバー・ステップス

琵琶尺八オーケストラのための音楽作品。

当時交流のあった小澤征爾がバーンスタインに武満の『エクリプス』を聴かせたことにより、バーンスタインが非常に気に入った。そして日本の楽器とオーケストラとの協奏曲を書いて欲しいと依頼したことによって作曲された曲である。



武満徹の作風


・初期

初期の作風はメシアンとなどのフランスの音楽家に影響を受け、ミュージックコンクレート(音響・録音技術を使った電子音楽の一種)の手法がとり入れられている。


・中期

前衛語法の使用から次第に調的な作風へと変化していった。

ミュジーク・コンクレートの手法で 日本の伝統楽器を変調させたり、独自の組み合わせで実験的な音楽を創作。


・後期

この頃には協和音と不協和音が繊細に絡み合う「武満トーン」と呼ばれる独自の音楽スタイルが強く現れている。



武満徹の逸話


京華中学校卒業後、東京音楽学校作曲科を受験した。試験曲に最も簡単なショパンのプレリュードを選び、妹の下駄で受験した。

だが、控室で網走から来た熊田という天才少年と意気投合し、「作曲をするのに学校だの教育だの無関係だろう」との結論に達し、2日目の試験を欠席した。そして受験日には上野の松坂シネマで『二重生活』を観て過ごした。


デビュー以前はピアノを買う金がなく、本郷から日暮里にかけて街を歩いていてピアノの音が聞こえると、そこでピアノを弾かせてもらっていた。

武満は「1軒もことわられなかったから、よほど運がよかったのだ」と言っているが、友人である福島和夫によると、最初は確かに貸してくれたが、頻度が高く「もう来ないで下さい」と断られたという。


武満徹がわかる本

 

武満徹著作集(全5巻)

 新潮社、2000年。編纂委員は友人の谷川俊太郎船山隆


武満徹 自らを語る

 青土社 、2009年。


時間の園丁

 新潮社、1996年。


武満徹エッセイ選―言葉の海へ

 筑摩書房 2008年。(編集:小沼 純一)


武満徹・音楽創造への旅

 文藝春秋 、2016年。 (著:立花 隆)



武満徹の名演レコード


・武満徹オーケストラ作品集


オーケストラ作品から舞台音楽、映画音楽、合唱曲、ポップソングまで幅広い作品を残していますが、ここでは90年代に大きな評判を得た東京都交響楽団との共同制作によるオーケストラ作品シリーズ全5枚を初BOX化。

初期の名作「弦楽のためのレクイエム」から最後のオーケストラ作品となった「スペクトラル・カンティクル」まで、主要作品を網羅しています。


まとめ

2020年は武満徹の生誕90年にあたります。

今でも彼の音楽は色あせることなく現代でも高い評価を得ています。

これを機に、自粛おうちタイムのお供として武満トーンに癒されてみてはいかがでしょうか。


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