- OnWaのひと
音大生のリアル〜バイト(後編)〜
最終更新: 1月24日

前回に引き続きバイトについてです。
今回は珈琲屋さんのバイトと音大生のバイトと音楽の両立についてお話します。
・最後に
珈琲屋さん
大学2年の冬、イタリアンのバイトが2年目になり、時間に余裕が出来新しいことを始めたいと他のバイトを探していました。
私は週一で吉祥寺に散歩を行くのが日課で、吉祥寺でバイトをしたいと考えていました。
調べていると運命の出会いが、、、。
1番好きだったコーヒー屋さんが吉祥寺付近で新店舗のオープンニングスタッフを募集していたのです。
バイトするならオープニングスタッフとして働くのが良いと思っていたこともあり、3つの好条件が揃い見つけた瞬間に応募しました。
熱意を汲んでくださり採用していただき、今楽しく働いています。
働いて勉強になったこと
働いてとても良い経験になっているなと感じることが二つあります。
・お店を新規オープンするまで、してからの一連の流れを体験出来たこと。
・珈琲の知識のおかげで会話の幅が広がった。
たくさんの勉強させて頂いてますが、このふたつは特にやってよかったなと思う経験です。
・お店を新規オープンするまで、してからの一連の流れを体験出来たこと。
私のバイト先では、バイトと社員さんとの距離が近いです。
仕事量も社員さんに劣らないくらい働かさせて貰えます。
そのおかげで、誰でも意見を発言でき、行動させてもらえる環境です。
オープンまではたくさんのシュミレーションをしました。
臨機応変に動く為に、ありとあらゆる可能性を考え練習しました。
私は今まで集団行動をあまりしてこなかったので、初めて人に頼らないと全てが上手くいかない状況を経験しました。
自分だけが自分の仕事の状況を理解できている状態ではなく、全ての人の状況を全ての人が把握するべきであるということを学びました。
また、オープンしてからはいかに効率よく、間違いの起こらないように仕事ができるかをみんなで考え日々改善し続けています。
向上心のある人ばかりの環境で働けているのがとても刺激になっています。
・珈琲の知識のおかげで会話の幅が広がった
私はあまりお酒が飲めません。本当はワインとかウィスキーなどの知識を勉強したいと思っていましたが、実践的に学ぶのは厳しく品種を覚える程度で精一杯でした。
お酒以外の趣向品とはなんだろうと考えた時に1番に思いついたのが珈琲でした。
まだまだ勉強中ですが、人に教えてあげられる程度に知識が増えてきたこともあり会話のネタになるようになりました。
イタリアンのバイト先では、珈琲の香りがするワインがあります。
よくこの話をきっかけに珈琲の話を展開したりしています。
また、新型コロナウイルスの期間中におうちで贅沢したいなという人が増えたこともあり、そういう人に情報を提供したりしています。
このように珈琲屋さんの経験はイタリアンとはまた違う新しい経験を出会いと経験がありました。
ピアノはどうしてもソロでの演奏が多く(他の楽器はソロと言っても伴奏が着いたり、オケで自分以外の音楽家と共演することが多い。)、自分のことだけを頑張っていればいいという状況に陥りやすいです。人と何かをする楽しみを音楽以外で経験できたのがとてもよい機会でした。
実際に練習との両立出来てるの?
最初は不安でしたが今ではバイトがあることによって練習のモチベーションが保たれています。
音楽から離れることによって気分転換になっています!
でも、たまに死にそうになります。
間違えてシフトを提出してしまい、練習する時間があまりとれないことも何度もありました。
ですが、案外乗り越えられるものです。
試験前さえ気をつければ大丈夫です。
また、練習の時間を考慮して4-5時間だけしか働かないようにして、月に平均5-6万円を目あすに働いています。
試験前のバイト
私のバイト先の2つは学業優先でシフトを組ませてくれます。
試験2週間前はいつもお休みさせていただいています。
融通がきくバイト先です。
音大生に限らず、音楽家はある程度融通が効くバイト先でないとバイトは厳しいかもしれません。
1日フルで入るバイトも単発なら良いかもしれませんが、常にそうなるバイトは向いていないと思います。
音楽以外のバイト
私は最初から音楽から離れた環境で働きたいと考えていました。
その環境のおかげで、自分の視野の狭さを痛感したし、一般人からみた音大生のイメージと実際との差を痛感しました。
また、音大生だから優遇されるということも無く、ただの大学生としていられる環境は新鮮でありがたいものでした。(音楽業界特有の人間関係みたいなものがなくて居心地が良い)
勝手に音大生たがらと壁を作っていた部分があったのですが、全く関係なく行動できるようになったのが1番の成長です。
バイトをしなければ関わらなかったであろう人にたくさん出会って、今の自分があります。
もししていなければ、大学卒業後になんとなく地方に帰ってなんとなくピアノのお教室の先生をして暮らしているんだろうなと思います。
音大生ってみんなバイトしているの?
私の周りでは半々ぐらいです。
私のように1年生のうちから始める人は多くないと思います。
2年生の冬休み辺りから急にバイトする人や音楽活動(コンサートや伴奏、ホテルやサロンのBGM演奏)に力を入れる人が多いイメージです。
大学にも慣れ、授業のコマ数も減ったことにより時間が出来てバイトを始める方が増えます。
ある程度融通のきくコンビニや飲食店でのバイトが多いです。
また、ちらほらファッション関係の仕事をしている子もいます。
音大生だから他の大学生とは違う特殊なバイトをすることはほとんどないと思います。
音大生だから出来ないなと感じたこと
長期インターンと月○○時間以上のような条件の厳しいものは出来ません。
やってみたいなと感じましたが、長時間拘束するうえ、時間外も作業をしなくてはならないものが多く諦めました。
決まった時間だけ、仕事をこなすだけのバイトの方が向いているように感じます。
また、試験前にごっそり休むことや急なレッスンに対応しづらいということもあり断念しました。
最後に
バイトで得るものはお金だけではありません。
私はバイトをしたことによって、音楽関係の出会いが多くありました。
OnWaの代表と出会ったのもバイト先でした。
他にも、大学の近くで働いていることによって音楽関係者が多く来店されます。
そこで色んな時代の音大事情の話を聞くことがあったり、大学内部の方の話がちらほら聞こえてきたり楽しいです。
バイトで時間をただ消費して、お金を貰うだけでなく知識として得ているものが多いのでいつも充実しています。
バイトは音大生が音楽以外で自分を試せる場だと思っています。
これからも音楽と両立して頑張ってきいたいと思います。