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音大生のリアル〜バイト(前編)〜




私は音大生ですが、音楽のバイト(譜めくり・ホールスタッフ等)を一切したことがありません。

そもそもバイトを始めたきっかけが、音楽以外の世界を知りたいと思ったからです。

大学にいるとみんな同じように努力してきて、音楽ひとすじの方ばかりでどうしても視野が狭くなっている気がしました。

今回は私のバイト事情について書いていこうと思います。



大事にしていること



音大生が1番心配するのは 練習との両立 です。

私もバイトを始めるまでは練習に支障が出るんじゃないだろうか不安でした。

限られた時間でしかバイトを出来ないからこそ、その時間を大切にしたいと思いバイト先を選ぶことにしました。


私がバイトをするうえで重要視しているのは

学ばせて貰っているのに、お金が貰える!

ということです。


音大生に限らず、短い大学生活ですからただ時間を提供するだけのバイトはしたくないと思っていました。

やるからには経験を得られるものでないといけないと思っています。

私はいま、イタリアンと珈琲屋さんのふたつを、かけ持ちしています。正直きついです。

きついですが、それ以上楽しいです。



落ちに落ちた面接


大学1年生の夏休みを機に、バイトを探し始めました。

音大生ってバイトできるのか?と不安でしたが、当たって砕けろ!という精神で色々受けることにしました。

私は食事することや料理がすきなので飲食店しか興味がなく飲食業だけ受けました。

ですが、ことごとく落ちました。

今考えるとありえないぐらい落ちました。


落ちた原因としては、練習や本番があるのを理由に保険をかけすぎて、正直に話しすぎていた からだと思います。

雇う側がからしても入れる条件が限られている人は雇いたくないですよね笑

これはバイトをし始めてから気づいたのですが、音大生がバイトで落ちる理由でこれが一番多い気がします。

受かってしまえば休むのはいくらでもできるので、面接ではやる気だけアピールだけしていれば良かった。



運命の出会い


初のバイトは最寄りにあるイタリアンです。

今では第2の実家と言っても過言ではないくらいの場所です。休みの日でも行きます。

そのくらいこのバイト先が好きです。


落ちに落ちて最後に行った面接が私の人生を大きく変える場所となりました。

このバイトがなかったら、OnWaのメンバーに私はいなかったでしょうね笑


バイト面接当日二階にあるのでドキドキしながら階段を昇っていきました。

窓を除くと、チャラそうな男性が2人、、、。

部屋に入ると金髪でパーマがかったシェフがローソファで足を広げて待ってきました。

とっても怖かった。(後日聞いたのですが、バイト面接で飛ぶ人が多かったようであまり機嫌が良くなかったそうです。)

話し始めると見た目とは違って、とても話しやすく世間話が弾んでしまい1時間30分ぐらいずっと話していました。

こうしてバイトが始まりました。



どうしていいのかさっぱり分からない


今までバイトをしなければ出会わなかったであろう、人物2人と時間を共にするわけですから、何を話したらいいのか分からずとても大変でした。

また、バイトも今までした事がなかったので新しい知識を覚えるので必死でした。


何よりも困ったのが、声が出ないこと でした。

接客業はお客様との会話必須。

前情報のない人と話すことが難しかったし、人と関わるのが苦手だった分に苦しかったです。



クレイジーバーテンダー


始めたての2ヶ月間はバーテンダーのお兄さんからたくさんのことを教えてもらいました。(彼がやめるからバイトを雇い始めたそうです。)

この方の教え方や考え方が常に理論的で尊敬してました。

今でもたまにお店にくるのですが、いつも人とは違う視点で会話展開をしてくるので、ハっとさせられることが多いです。

質問されて答えたら、なんでそう思うの? と問い詰められるの繰り返しでした。

また、その返しが へー そうなんだー。で終わることが多く掴めない人でした。

(悪意とかではなく、ただ相手がどうしてそう考えているか知りたいだけ。)

この人との出会いで大きく私の視野がひろがりました。常に新しい見解をくれる方でした。


説明するよりも 挑戦する方が早い! と直ぐにフロアに出され 失敗してもいいから行ってこい とスパルタ教育のおかげで今の行動力に繋がっています笑

これがとてもいい経験で、やってしまえばどうにでもなるし、失敗から学ぶ方が多いこと を学びました。


バイト先の同僚


バイト先で仲良くなった友人にいつも刺激を受けています。一般大学で同じ学年の男子です。

出会った当初は純粋で天然で曖昧な目標を掲げていたのですが、今では意思がはっきりして常に努力を怠らず結果に繋げています。

彼もこのバイトによって“変わった”人です。

彼がいるからこそ、焦って私も努力しなくてはいけないと思わされます。


当たり前のように小さい頃からピアノでしか努力を知らなかった私が、彼が目標を自分で立てて、地道に勉強に取り組む姿勢を見て、自分の得たいものは自分で見つけてどうにかできるもの なのだと教えられました。


最近は会う度に新しい情報を交換し、刺激を受けあっています。

また最寄りのスタバの窓側の席でよく勉強しているので、見かける度に私も帰って練習しなくちゃ!と思わされます。



臨機応変に対応する


マニュアルがあるようでないのが飲食店だと思います。

お客様の要望に合わせて量を調節したり、メニューに無いものをお出ししたりすることが多々あります。

会話によってお客様がどういうものが食べたいかを引き出して提供するのもこの仕事の楽しいところです。

私の仕事は料理を作る以外全ての仕事をこなします。

(基本的にシェフとバイト1人でお店を回しています。満席20席規模のお店です)

ホール、ドリンク、洗い物、お会計様々な仕事をこなす必要があり、常に頭でどの順番でタスクを並べると効率がいいか考えながら動いています。

また難しいのが、新しいタスクが後ろにたされるのではなく、タスクとタスクの間にたされてくことです。

新規のお客様が来店されたり、オーダーが入ったり、接客中なのに電話がなったりパニックになることも多々ありますが、お客様にそう勘づかれないように振る舞うようにしています。

考えることがすきなので常に頭を使うこの仕事は私にあっているなと感じています。



音楽に通ずること


初めに習ったことで今でも常に意識していることがあります。

ホールの人は 商品に付加価値をつけることが出来る ということです。

シェフが作った100%の作品を120%にできるかはホールにかかっています。

ただ何も知らずに美味しいねとご飯を食べてもらうより、この商品はこういうのを意図があってこういう工夫がされている料理なんですと聞いてから食べた方が美味しいし、記憶に残ると思います。


これはクラシック音楽をやるうえでも必要な考え方だと思っています。

大昔の音楽家が仕上げた作品を私たち音楽家が演奏することによって聴いている人に良い作品だと感じて貰えるようにしなくてはいけないと思っています。

音楽家が誤った演奏をして、作曲家の意図するものから逸脱してはいけないと思います。



音楽から離れることによって


音楽以外のことに触れると、音楽でも同じことがいえるなということが多々あります。

また、こういう考え方を音楽にも生かせるのではないかと掛け合わせることもあります。

バイトをしなければ気が付かなかったことも沢山あります。


前編はイタリアンのバイトでの話を書きました。

次回はもうひとつのバイトについてお話したいと思います。乞うご期待


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