- OnWaのひと
音大生のリアル〜就活の話①インターン〜
最終更新: 1月24日

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
2021年は昨年よりも良い一年になりますように!
今回は私が経験したクラシック音楽界以外の企業の方と話した時のリアルを話します。
これから就活を控えている音大生、クラシック音楽と米津玄氏を比べられたときにどう返しますか?
私は唖然として返せませんでした。でも相手も悪気があってそういう質問をしたのではないのです。音楽の話を広げすぎたせいで、自分のことを知ってもらいたいのによく分からない話の展開になっていたりします。自分の当たり前と相手の当たり前のズレによって会話が噛み合わなくなっていくのです。音大生だから音楽の話だけして終わってしまった…なんてことになって欲しくないのです。ちゃんと自分自身を見てもらうためにどうやったらいいのか死ぬほど考えました。
・最後に
そもそもどの企業行けばいいか分からない
音大生あるあるだと思うのですが、音楽以外の情報がない分、自分がどんな職業が向いていて何をやりたいか分からないと思っていました。
私は手当たり次第マイナビでいろんな1dayインターンを受けました。
正直時間の無駄でした。ある程度仕事についてわかっても、実際の具体的にどんな仕事を行うのか想像がつきませんでした。
オンラインになり便利にはなったのですが、直接社員さんに個々でお話しできる機会がないし、画面に映るのはほんの一部なので自分が働く想像ができませんでした。
マイナビ→wantedly
大企業1weekインターンをしようにもガクチカに書ける内容が弱すぎて落ちてばっかりでした。実際就活するまでに何かできるようにしなければと思った私はベンチャー企業でスキルアップすることにしました。
インターン先を探すのにwantedlyを活用しました。
良さそうな企業全てに まずは話を聞いてみたい と面談の機会を得ていました。
多くて1日に3社と面談していました。2週間で20社以上とお話ししました。
なぜたくさん面談を行ったか
最初はこんなに受けるつもりはありませんでした。
いくつか候補を絞って面談を受けたのですが、自分にあった会社がなかなか見つからなかったのです。
ですが、多くの会社が1対1の面談だったので丁寧に向き合ってくださり、自分にあった働き方を見つけることができました。
面談した会社では私のやりたいことができなかったとしても、あなたにはこういう仕事がいいんじゃない?と提案してくださったことで、今まで考えていなかった業種も調べるきっかけになりました。
また、面談を重ねることによってその都度、自己分析になったし、何より面接の練習になりました。
何か質問はありますか?という問いに何がわかっていないかわからず 大丈夫です。と終わらせてしまっていました。
音大生は長期インターン向いていない?
たくさん面談をして思ったのですが、音大生が長期インターンを探すのは厳しい。
職種にもよりますが、ガッツリ営業やマーケティングのスキルアップしたい人にとっては探すの大変だと思います。
私が3年の12月から始めようとしている時点で遅かったし、週2では厳しいという会社が多かったです。また今までにインターン経験がなかったのもネックでした。
大学がオンラインなったこと、2月から学校がないという理由で週3以上出勤が可能になったのでインターンが可能になったと思います。
今から1から教えても1年未満しか戦力にならない、ましてやベンチャー企業で自分たちのことで手一杯なのにその子のために時間を使えないといった感じでした。
慣れれば出勤日数が少なくてもリモートでも可能ですが、教わる段階でリモートで行うのはお互いのためにならないので最低週3出勤を求める会社は多いです。
じゃあ1.2年からインターンをできたか?というとできなかったなと思います。
やったほうがいいと知っていても無理でした。
そもそも音大生なので音楽を最優先すべきですし、それが中途半端になるならやる必要はなかったので後悔はしていません。
教職課程を履修していることもあり、必修の授業が多いですし、練習時間を考えるとできなかったなと思います。
隙間時間にできるバイトでも、学んだことは多いです。それで十分でした。
正直インターンは必要ない、でもオススメしたい
就職するうえで必ずやらなくてはいけないということはありません。
やらなくても就職できます。ですが、オススメしたい。
音大生ならわかると思いますが、周りのレベルが高いと自分も自然と引き上げられますよね?
私は働く上でも、周りの人が意識の高い人であってほしい。そのためにはある程度自分の能力値をあげておかないといい環境には辿り着けないと考えています。
インターン時点で通れないわけですから、就職するとなるともっとダメですよね?
私は面白い経験があるわけでもないので、印象に残るポイントがないのです。
就職して0から始めるのではなく、ある程度知識を持っていたいと思っています。
またインターンは慣れればリモートで仕事ができる!
これはめちゃくちゃ音大生にとって都合がいいと思います。
普通のバイトと違って、勤務時間外も仕事について考えたりする必要がありますがとてもやりがいがあると思います。
学生だから恥をかける
仕事をするとなると、専門知識、専門用語が増えます。ある程度就職前に知っておいた方がいいなと感じています。それは他大学の同い年のインターンが社員さんに劣らず働く様子を見て、ものすごく焦りを感じました。実際就職として、この子の足を引っ張る存在になってしまうかもしれないと思うと恥をかきたくないと思いました。
なのでインターンで超初歩的な質問をたくさんしています。
そもそも何がわからないか分からないのでなんでもチャレンジして、失敗を繰り返しています。
そんなのも知らないの!?学校でやるでしょぉ?笑 と驚かれることもあります。
でも、そんな時に 音大生なんでそういうの使う機会ないんですよねぇ 教えていただけませんかぁ?と気軽に聞けるのも学生のうちだからこそなんだろうなと思います。
例えばPCのショートカット、なかなか必要になる機会がなくてマウスでできるのでいいやと思っていましたが、ショートカットが使えるようになると作業効率がめちゃくちゃよくなりました。
他にも横文字(特に英字の並び)、実際にググっても文だけだとイマイチ理解しにくい。
直接聞いて具体例を用いて説明してもらって理解する方が圧倒的に早いし、自分の仕事に直結できるのでしっかり覚えることができます。
でもこれは、たくさんコミュニケーションを取りやすい環境だからこそだと思います。
いい上司に出会うためにもしっかりいろんな企業を見て、吟味する必要があります。
最後に
音楽業界以外の人と話すのはとても勉強になります。
それと同時に、自分のやってきた音楽に対しての見方も変わります。
当たり前のように信じてきたことが通じない・・・ということが多いです。
最初はなんでそんなこと聞いてくるの?という質問が多くびっくりしましたが、世間一般にとってのクラシック音楽ってその程度なんだなと残念な気持ちになったこともありましたが、じゃあ自分が世の中に対してどういうアプローチをすべきか考えるきっかけになりました。音楽に離れるほど、音楽を考えている気がします笑
当たり前のように両親が働いて、そのお金で音楽をやらせていただいていることを再認識しました。インターンは1社会人として働くことの面白さ、大変さを経験することができます。
私は初出勤日の時にあまりにもきつくて、それと同時に両親の偉大さを実感して初めて感謝の言葉を心の底から伝えました。
理解しているようで全く理解できていなかったのです。
音楽ができる環境って全然普通じゃないんだなと考えされられました。
音大生にはインターンに限らず、音楽とは別の環境で1度、働く経験をすることをお勧めします!