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音大生のリアル〜音痴でも音大生やってます〜


そろそろ受験に向けて精神がピリピリしてくる時期なのではないでしょうか。

私が高校三年生のとき、実技よりも心配していた受験科目があります。

それは新曲視唱です。

私は死ぬほど音痴なのです。

練習をすれば歌えるようになるのですが、受験は1回しか歌えないのでこの不安は受験までずっと付きまといました。

高校のコールユーブンゲンの試験ではあまりの出来の酷さに先生に「一冊全て暗譜しなさい」と言われ暗譜しました。

最初の何音か与えられれば、どの曲か判定して歌えるぐらいには歌い込みました笑 

今回はそんな音痴な私が受験に向けてどうやって練習していたかをご紹介したいと思います。



どれくらい音痴だったか


全く歌えないわけではなかったのですが、途中でどこか変なところに行ってしまうのです。

自分で歌っていて外れているのはわかるのですが、正しい音が頭の中で想像できず中途半端な音を発声してしまうのです

幸い、子音で外れても母音でどうにか当てることができたのでなんとか最後に持っていくことができていましたが、聞くに耐えないものだったと思います。



何が原因だったのか


色々な新曲視唱を試したところ、伴奏つきの新曲視唱は歌えました。

ある時、ふと先生に課題の調のスケールとカデンツを歌ってみてと言われ歌いましたが、探り探りでピタッと音にはまっておらず歌えませんでした。

このことからわかったのが、自分の中に曲の調性感がなかったのです。

10年以上ピアノをしていたのに調性感がないって酷いですよね?笑

そのせいで転調するにもちゃんとはまらず悲惨でした。




実際に行った克服練習方法


毎日スケールとカデンツを全調歌うようにしました。

慣れてきたら、試験に出る課題曲の調は多くても♯・♭4つまでだったので(私の大学の場合)18種の調だけをしっかり練習するようにしていました。

また音痴の私はフレーズ感で歌うことができないので、一音一音がどの位置にあって前の音とどれくらい開いているかを想像できないと音が当てられなかったので楽譜に全て書き込んで練習しました。

半音は全て’∨’ の記号で 大きく開いている音程は  ]6 など記入して視覚的にイメージできるようにしていました。

これを習慣化していたので楽譜を見たら音楽を視覚的に、立体的に捉えることができるようになっていました。

(カラオケの採点で表示されるメロディガイドが楽譜を見たら想像できるような感じです。)

視覚的に捉える方法として私が個人的に行っていたのは、折れ線グラフのように音を配置して表にしていました。

縦線が音の高さ 横線は気にしなくていいです。


縦線 ド=1 レ=2 ミ=3 #ミor♭ファ=3.5...といったように配置していき それを楽譜の横に置いて開き具合を視覚化してました。



予見の時間


実際の試験では予見の時間をどう行っていたかをお話しします。

この時間をどう活用するか当時お世話になっていた先生とたくさん作戦を練りました。



調を確認、カデンツを心の中で歌う。(試験では先生がカデンツを弾いてくれますが、人によっておしゃれな弾き方をするため動揺してしまうので必ず自分の中で歌うようにします。)


拍子・テンポの指示・曲中の強弱、それに伴う転調をチェック


とりずらい音程の場所・リズムを見つけ想像する。


主調で戻ってくることを確認し、確実に最後を歌えるようにする。


約1分しかない時間でしっかりと分析する訓練を積んだからこそ出来ていた思います。

いまはこんな瞬時に判断できないです笑




実践


正直な話、本番の予見では上の情報を見切ることは厳しかったです。

緊張でカデンツを歌っても、焦ってしまいなかなか頭で整理できず、時間を取られ、気がつけば「はいどうぞ」の掛け声がかかってしまいました。

そういう時はやってしまうしかない!!という気合いで乗り切っていました。

やばい!!!となった時は強弱とテンポの指示だけを先に見るようにしていました。

過去問をたくさん練習していたこともあり、だいたいこの辺りで転調が来るというのが想像ついていました。(3段あったとしたら、2段目の中間で転調。リズム叩き付の曲は最後の段の中間でrit.がかかることがある。そこが苦手なのでもしあったらそこを予見で練習すると心の準備もしていました。)


また一番気をつけていたのが、手で拍をとるときに機械的に叩くのではなく、音楽的に叩くことことです。(例えば3拍子だったら円を描くように叩くなど)

これをするだけで全然違います。変な音程を歌ってしまったとしても、音楽の流れを途絶えさせることなく上手く誤魔化しながら先に進めます。

機械的に拍をとると「手がペンギンになってる!!」と怒られていました。

その取り方をすると、どんどん音楽が停滞してしまい声も小さく自信がなくなってしまう傾向がありました。

いまでも拍の取り方はとでも大事にしています。

ピアノの練習をしているとどうしても集中しすぎて機械的でつまらない音楽になってしまうのでこの感覚を思い出して練習するようにしています。




最後に


正直、音痴でも音大入れます。

当時は新曲視唱だけが全然できなくて不安でしたが、いざ入学してみると新曲視唱が得意な人ってそんなにたくさんいなかったのです。

克服といってもいまでも私は音痴です。

ただ試験に乗り切ることに特化練習しただけなので、いまでも人前では恥ずかしくて歌えません。

「今弾いている曲どんな曲?歌って」と言われた時は悲惨です。

歌っても伝わらないことが多いです。

あんなに毎日練習で、そのメロディを聞いているのに歌えないんです。

きっと音痴は死ぬまで治りません。

ただ練習すればその練習したものは歌えるようになります。

音痴な私でも高校で副科声楽をとってしっかり試験も受けていました。

音痴だとバレないためには練習あるのみです!

そこで重要なのがなぜ歌えないのかをしっかり自分で意識する必要があります。

私はたくさんいろんな方法を試してきましたが、歌える人と同じ練習をしても一切上手くなりません。音痴な人はそもそも頭で音の想像ができていなかったり、声に出してみるまでどんな音が出るか自分でも理解できていないのです。そのコントロール方法は人によって違うのでそれぞれで見つけるしかないのです。

私が実際に行った方法も人によっては効果が出ると思うのでやってみてください。



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