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ステージマネージャー(ステマネ)とは?

ステージマネージャーという職業をご存知でしょうか?
通称「ステマネ」と呼ばれるこの職業は、イベントの事前準備から当日の全ての業務、コンサートの進行には欠かせない存在です。
ステージマネージャー(ステマネ)とは?
一般的にコンサートホールの舞台裏を取り仕切るいわば舞台監督のような存在です。
演出家や奏者の意図を汲み取り、あらゆるトラブルを想定し動き、表現のイメージを舞台上で具現化するための責任者です。
また、その業務に携わるスタッフの総指揮をとる人物のことをいいます。
ステージマネージャー(ステマネ)の仕事
ステージマネージャーの仕事は多岐に渡ります。公演までの企画から始まり、当日のオペレーションまでコンサートの全てを総括します。
主な仕事内容は下記のようなものが挙げられるでしょう。
コンサートのプランニング(事前準備)
公演に当たって演目・楽器編成の確認をし、必要であれば楽器の手配や舞台装置の手配をおこないます。
会場の場所、駐車場の有無、運搬方法や搬入方法など情報収集からスタートします。
ホールの担当者との事前打ち合わせも重要な仕事の一つ。
照明や空調、音響などの細かな決め事をしていきます。
コンサート当日(開演前)
当日は事前に調査した方法によって、楽器や設備の運搬、搬入、設置をおこないます。
出演者へのお祝いの花束を管理したり楽屋の確認などをおこないます。
設営が終わり、リハーサルが始まると、客席から音響や照明の最終確認をするのもステージマネージャーの仕事です。
開演中の仕事
コンサートが始まると舞台袖に待機し出演者のステージへの出入りをサポートします。
曲によって編成が変わる場合、舞台装置の転換を行うのもステージマネージャーの仕事です。
そして最も重要になってくるのが、タイムキーパーの役割。開演から休憩までの時間を管理し、コンサートの時間が大幅にずれないよう調整をおこないます。
終演後
コンサートが終わると撤収の作業があります。
当日に搬入した機材の搬出、楽屋・ステージ、受付の片付けをし撤収までを総括します。
お客様の忘れ物がないか確認するために客席に降りて全席を回ることもあります。
ステージマネージャー(ステマネ)に必要なスキル
ステージマネージャーの仕事には資格や学歴は必要ありません。音楽大学を卒業していないとなれない職業ではないのです。
ステージマネージャーは基本的に現場で見て学ぶことが多いのが現状です。
しかし、完全に無知で勤まる仕事ではなく、オーケストラの楽器の取り扱いの知識や、ステージの立ち回りの所作などが求められます。
ステージマネージャー(ステマネ)が勉強できる本
「マエストロ、時間です」-サントリーホール ステージマネージャー物語-
宮崎隆男(著)
ozakikazuyuki | SODÉ(著)
ステージマネージャー(ステマネ)の求人
ステージマネージャーの求人は各オーケストラやオペラ団体などで募集をかけていることがありますが、ほとんどが紹介から入るのが主流です。
稀に「コンサートスタッフ 募集」といった形でインターネットの求人に出てくることもあるのでチェックしてみましょう。
まとめ
ステージマネージャーの仕事は出演者が気持ちよくパフォーマンスできるように全てを管理し整えるところにあります。
コンサートにステージマネージャーがいないと成り立たないことがほとんどでしょう。
いわば、縁の下の力持ちという立場でとてもやりがいのある仕事なのです。